新着情報
京都大学学際融合教育研究推進センターのアジア研究教育ユニット(KUASU)セミナーの一環として、ノンフィクション作家・林真司氏によるZoomセミナーを開催しました。林氏は、統合失調症を患う母親と共に生きてこられたご経験をもとに、10代のころからヤングケアラーとして直面してきた現実について語ってくださいました。
当時の精神保健措置制度は、福祉制度として位置づけられておらず、支援体制の乏しい中で、林氏は家庭内で母親のケアをほぼ一人で担わざるを得ない状況に置かれていました。そこでは長期にわたる家庭内ケアの重圧、社会からの孤立、制度からこぼれ落ちる当事者の実情が浮かび上がりました。
本セミナーでは、林氏が数十年にわたりケアを続けるなかで経験してきたこと、感じてきたことを軸に、精神障害に対する福祉制度や医療制度の限界、地域福祉の課題、そして現在ようやく可視化されつつあるヤングケアラー問題の本質について、多くの示唆を頂きました。
2025年9月に実施する京都大学多文化共学短期[派遣]留学プログラム「ベトナム国家大学ハノイ校サマープログラム」の参加者募集を開始します。たくさんのご応募お待ちしています!
詳細は、KULASIS通知を確認ください。
〇ベトナム国家大学ハノイ校サマープログラム
【プログラム期間】 2025年9月7日(日)〜9月21日(日)
【申込締切】 2025年6月6日(金)正午
KULASIS通知:
https://www.k.kyoto-u.ac.jp/internal/information_detail?no=7900&category=0&keyword=
<説明会>
日時:2025年 5月22日(木) 12:10~13:00
会場:国際高等教育院棟 3階 講義室32
※後日、希望者には録画を提供します
<本プログラム問い合わせ先>
国際高等教育院 河合 淳子・若松 文貴
国際教育交流課 海外留学掛
ryuga-east.asia@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(短期留学プログラム代表アドレス)
アジア研究教育ユニット(経済学研究科)の研究活動基金「KUASU Challenge+2025」にチャレンジしてみませんか?
このプログラムは、経済学研究科に所属する大学院生(修士課程学生、博士課程学生)のアジアに関する研究・調査活動を応援するためのチャレンジ基金です。採択された場合には研究・調査を進める上で必要となる渡航費、滞在費の一部が支給されます。
フィールド調査や研究滞在を予定されている皆さんの多くのチャレンジをお待ちしております!
【募集要項】
応募資格等 詳細はこちらをご確認ください。
【必要書類】
- 申請書 (Form1)
- 研究計画書 (様式自由)
- 誓約書 (Form2)
- 研究スケジュール(Form3)
- 研究計画の裏付けとなる書類(詳細については、ガイドラインを参照してください)
- 指導教員からの研究活動承認の書類 (様式自由)
【応募方法】
必要書類を添付してメールでご応募ください。
iao.econ [at] mail2.adm.kyoto-u.ac.jp
【応募締切日】
2026年 1月 16日(金)
【問い合わせ先】
経済学研究科 国際連携推進室(法経東館2階)
E-mail: iao.econ [at] mail2.adm.kyoto-u.ac.jp ( [at]を @にかえて送信して下さい)
The Graduate School of Economics is pleased to inform students of the Overseas Research Activities Grant “KUASU Challenge+2025” opportunity.
In order to encourage and support students who wish to conduct research activities, Kyoto University Asian Studies Unit (KUASU) branch office at the Graduate School of Economics (GSE) is providing grants to those conducting research related to Asian Studies or within the scope of the EA Programme.
This financial support is to help cover travel expenses, conducting field research and interviews, and receiving research supervision; and a portion of living expenses related to such activities.
■Please apply via the following email address.
iao.econ [at] mail2.adm.kyoto-u.ac.jp
京都大学文学研究科親密圏/公共圏教育研究センター主催で、下記のセミナーを開催することになりました。
本セミナーでは、『源氏物語と騎士道物語』の著者であるキムラスティーブン千種先生をお迎えし、最新作『漱石と姦通罪』を中心にお話しいただきます。本作では、夏目漱石がジェンダー的に革新的だった点に焦点を当て、彼が姦通罪に挑戦した作品について論じられています。
2025年度第1回親密圏/公共圏セミナー
タイトル:「漱石、姦通罪に挑戦す」
報告者:キムラスティーブン千種先生
日時:5月7日(水)16:45~18:30
会場:京都大学総合研究2号館1階 第8演習室(アクセス)
主催:京都大学文学研究科親密圏/公共圏教育研究センター
ポスターはこちら
キムラスティーブン千種先生
【略歴】元カンタベリー大学(ニュージーランド)
教授、早稲田大学ジェンダー研究所招聘研究員
【著書】『「三四郎」の世界――漱石を読む』(翰林書房、1995)、『三島由紀夫とテロルの倫理』(作品社、2004)、
『「源氏物語」と騎士道物語――王妃との愛』(世織書房、2008)、
『新型コロナ「感染ゼロ」戦略、ニュージーランド』(作品社、2021)。
皆さまのご参加をお待ちしております!
京都大学学際融合教育研究推進センターアジア研究教育ユニットでは、4月21日(月)正午から午後3時にかけて、高齢者介護に従事する外国人に関するオンラインインタビューを実施します。
本企画は、主に修士・博士課程の大学院生を対象としたもので、今回は経済連携協定(EPA)により来日したインドネシア出身の看護師・介護福祉士、および今後来日予定の研修生をお招きし、それぞれの経験や現状、課題などについてお話を伺います。
外国人介護人材に関心のある方、当該分野で研究を進めている方にとって、現場のリアルな声を直接聞く貴重な機会となります。参加を希望される方は、事務局までご連絡ください。 多くの皆さまのご参加をお待ちしています。
参加希望・問い合わせ先:
アジア研究教育ユニット事務局
kuasu.admin@bun.kyoto-u.ac.jp
2024年11月29日と12月10日に、EHESS(フランス社会科学高等研究院)の副学長との面談が行われました。EHESSとは、2015年に京都大学との全学交流協定が締結されて以来、連携が進められており、2020年には文学研究科との間でコチュテル(共同博士課程)協定も締結されています。さらに、2024年からはハイデルベルク大学を加えた三機関による研究交流も始まっており、連携は多層的に広がりを見せています。
2024年10月には、EHESS院長のRomain Huret氏が京都大学を表敬訪問し、出口文学研究科長および総長との意見交換が行われました。これを受け、アジア研究教育ユニットの安里ユニット長がEHESSを訪問し、今後の研究・教育交流のあり方について協議が行われました。
三大学間の交流やコチュテルなど、重層的な連携が進む中で、今後はより強固な協力体制の構築が必要であるという点で双方の認識が一致しました。また、今回の訪問では、円滑な交流推進に向けて、各機関の制度や運用に関する情報交換も行われました。
2025年8月に実施する京都大学多文化共学短期[派遣]留学プログラム「香港中文大学サマープログラム」の参加者募集を開始します。たくさんのご応募お待ちしています!
詳細は、KULASIS通知を確認ください。
〇香港中文大学サマープログラム
【プログラム期間】 2025年8月3日(日)~8月24日(日)
【申込締切】 2025年5月9日(金)正午
KULASIS通知:
https://www.k.kyoto-u.ac.jp/internal/information_detail?no=7794&category=0&keyword=
<説明会>
日時:2025年4月28日(月) 12:10~13:00
後日、希望者には録画を提供します
会場:吉田南構内 国際高等教育院棟 3階 講義室32
<本プログラム問い合わせ先>
国際高等教育院 河合 淳子・韓 立友
国際教育交流課 海外留学掛
ryuga-east.asia@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(短期留学プログラム代表アドレス)
2025年3月5日、京都大学学際融合教育研究推進センターアジア研究教育ユニットでは、タイの地方自治体職員を対象とした第2回公共衛生および環境管理高等研修プログラムが開催されました。
今回は、タイの地方自治体から46名の職員が京都大学を訪れ、当ユニットの安里和晃ユニット長による特別講義を受講しました。
講義では、前回同様に日本の社会構造や社会保険制度だけでなく、地域包括ケアシステムや介護予防などについての日本の取り組みが紹介され、参加者は自国の福祉体制に役立つ知見を得る貴重な機会となりました。
研修の後半では、実際に京都市内の介護施設を訪れ、日本の地域密着型高齢者ケアの実際の取り組みを直接観察しました。
施設スタッフからの説明や施設利用者との交流を通して、参加者は日本の介護現場の運営方法や、地域住民と連携したケアの仕組みについて新たな知識を得ました。
この研修によって得た知見をタイの福祉体制に新しい視点を持ち帰り、今後の実務に生かすことが期待されています。
2025年1月17日、ベトナム・ハノイで開催された「日本語スピーチコンテスト」の最優秀賞受賞者1名と優秀賞受賞者4名、計5名のベトナムからの学部学生が本学を訪れました。
今回の訪問は、株式会社学生情報センターの引率のもと、成長戦略本部および広報課国際広報室の協力を得て実現しました。
学生たちは、学内のキャンパスツアーを実施し、学内の雰囲気を味わった後、天皇陵や吉田神社を巡り、日本の歴史や文化に触れ、伝統に対する理解を深めました。
その後、安里ユニット長による講義が行われ、日本の社会構造や地域福祉について学びました。交流会の最後には、文学研究科の大学院生2名との意見交換会が行われ、学生生活や研究テーマに関する活発な議論が行われました。
京都大学学際融合教育研究推進センターアジア研究教育ユニットでは、今後も多様な国際交流の機会を提供し、学生たちの学びを深めるための支援をしていきたいと考えています。
アジア日本研究ネットワークでは、第六回会議を開催します。
前回第五回会議はコロナパンデミックの下、オンラインにて開催されました。このかつてない時期を経て、来る2025年3月に台湾・国立台湾大学において、対面で、第六回会議を開催する運びとなりました。
今回のテーマは「『つながり』と『きずな』の日本文化」です。会員の皆さまにおかれましては、発表者を募集いたしますので、奮ってご応募ください。
また、今回の会議では基調講演者として家本太郎先生(京都大学准教授)をお招きし、ご講演いただきます。あわせて、前回会議に引き続き、学生による研究発表も計画しております。
1.テーマ 「つながり」と「きずな」の日本文化
2.日時 2025年3月22日(土)、23日(日)
2.日時 2025年3月22日(土) 13:00開場、13:30~ 基調講演
2.日時 2025年15:00~18:00頃 研究発表・事例報告
2.日時 2025年3月23日(日) 09:30~12:30 研究発表・事例報告
2.日時 2025年13:30~17:00頃 学生発表
3.場所 国立台湾大学構内 (凝態物理館1F 楊金豹演講廳)
4.予定プログラム 基調講演、教育実践の事例報告、専門分野に関する研究発表
5.使用言語 日本語
6.会費 10,000円(会員のみ。一般参加者、学生参加者は無料です。)
7.発表は、アジア日本研究ネットワーク会員、及び会員の推薦を受けた学生に限ります。
①趣旨説明
コロナパンデミックによる長期的な隔離生活は、人々が日々当たり前に享受していた「つながり」と「きずな」の重要性を改めて顕在化させた。本会議で“「つながり」と「きずな」”の日本文化をテーマとするのは、交流が制限された状況下で浮き彫りとなった関係性や連帯の本質的なあり方を、多面的に考察するためである。日本文化は古来、多様な歴史的背景と社会的文脈の中で、内外双方において柔軟な結びつきを育んできた。本テーマの下、会議では歴史、言語、芸術、宗教など多領域にわたって形成される「つながり」と「きずな」の具体相を探求し、それらがいかに社会や文化を支えてきたかを問い直す。パンデミック経験を経た今だからこそ、日本文化に内在する「つながり」と「きずな」を再評価することは、一層大きな意義を持つと考える。
②基調講演
講演者:家本太郎先生(京都大学国際高等教育院准教授)
タイトル:日華交流史管見
概要:帚木蓬生(作家・精神科医)の日本史の関する諸作品(『日御子』、『国銅』、『守教』、『襲来』や『沙林−−偽りの王国』)および東洋史学者内藤湖南の史的枠組み(『日本文化史研究』)を軸に、中華(漢語)文化の受容・理解・態度に触れつつ、日華交流史の諸相・日本人の自意識・歴史観を管見したい。また、箒木の「ネガティブ・ケイパビリティ」を参考に、交流のあり方、学術研究における研究者とアマチュアのあるべき関係にも言及したい。
③発表者募集
《内容》次のいずれかでご検討ください。
1.教育実践の事例報告
2.専門分野に関する研究発表
3. 学生発表
《発表形式》口頭発表30分程度(発表20分、質疑10分)
《申込方法》下記の申し込みフォームのリンクからお入りいただき、必要事項をご記入ください。
URL:https://forms.office.com/r/a7dULEdfJ9
《締め切り》2025年2月14日(金)
2025年3月に国立台湾大学にて皆さまにお目にかかれることを、心より楽しみにいたしております。
アジア日本研究ネットワーク会長
国立台湾大学 呂 佳蓉
連絡先:「アジア日本研究ネットワーク」事務局
(京都大学国際高等教育院 河合淳子)
【E-mail】kawai.junko.5r@kyoto-u.ac.jp