新着情報

2025年02月05日

アジア日本研究ネットワークでは、第六回会議を開催します。

前回第五回会議はコロナパンデミックの下、オンラインにて開催されました。このかつてない時期を経て、来る2025年3月に台湾・国立台湾大学において、対面で、第六回会議を開催する運びとなりました。
今回のテーマは「『つながり』と『きずな』の日本文化」です。会員の皆さまにおかれましては、発表者を募集いたしますので、奮ってご応募ください。

また、今回の会議では基調講演者として家本太郎先生(京都大学准教授)をお招きし、ご講演いただきます。あわせて、前回会議に引き続き、学生による研究発表も計画しております。

1.テーマ 「つながり」と「きずな」の日本文化
2.日時 2025年3月22日(土)、23日(日)
2.日時 2025年3月22日(土) 13:00開場、13:30~ 基調講演
2.日時 2025年15:00~18:00頃 研究発表・事例報告
2.日時 2025年3月23日(日) 09:30~12:30 研究発表・事例報告
2.日時 2025年13:30~17:00頃 学生発表
3.場所 国立台湾大学構内 (凝態物理館1F 楊金豹演講廳)
4.予定プログラム 基調講演、教育実践の事例報告、専門分野に関する研究発表
5.使用言語 日本語
6.会費 10,000円(会員のみ。一般参加者、学生参加者は無料です。)
7.発表は、アジア日本研究ネットワーク会員、及び会員の推薦を受けた学生に限ります。

①趣旨説明
コロナパンデミックによる長期的な隔離生活は、人々が日々当たり前に享受していた「つながり」と「きずな」の重要性を改めて顕在化させた。本会議で“「つながり」と「きずな」”の日本文化をテーマとするのは、交流が制限された状況下で浮き彫りとなった関係性や連帯の本質的なあり方を、多面的に考察するためである。日本文化は古来、多様な歴史的背景と社会的文脈の中で、内外双方において柔軟な結びつきを育んできた。本テーマの下、会議では歴史、言語、芸術、宗教など多領域にわたって形成される「つながり」と「きずな」の具体相を探求し、それらがいかに社会や文化を支えてきたかを問い直す。パンデミック経験を経た今だからこそ、日本文化に内在する「つながり」と「きずな」を再評価することは、一層大きな意義を持つと考える。

②基調講演
講演者:家本太郎先生(京都大学国際高等教育院准教授)
タイトル:日華交流史管見
概要:帚木蓬生(作家・精神科医)の日本史の関する諸作品(『日御子』、『国銅』、『守教』、『襲来』や『沙林−−偽りの王国』)および東洋史学者内藤湖南の史的枠組み(『日本文化史研究』)を軸に、中華(漢語)文化の受容・理解・態度に触れつつ、日華交流史の諸相・日本人の自意識・歴史観を管見したい。また、箒木の「ネガティブ・ケイパビリティ」を参考に、交流のあり方、学術研究における研究者とアマチュアのあるべき関係にも言及したい。

③発表者募集
《内容》次のいずれかでご検討ください。
1.教育実践の事例報告
2.専門分野に関する研究発表
3. 学生発表
《発表形式》口頭発表30分程度(発表20分、質疑10分)
《申込方法》下記の申し込みフォームのリンクからお入りいただき、必要事項をご記入ください。
URL:https://forms.office.com/r/a7dULEdfJ9
《締め切り》2025年2月14日(金)

2025年3月に国立台湾大学にて皆さまにお目にかかれることを、心より楽しみにいたしております。

アジア日本研究ネットワーク会長
国立台湾大学 呂 佳蓉

連絡先:「アジア日本研究ネットワーク」事務局
(京都大学国際高等教育院 河合淳子)
【E-mail】kawai.junko.5r@kyoto-u.ac.jp

2024年11月25日

2024年11月20日から11月21日の2日間、京都大学学際融合教育研究推進センターアジア研究教育ユニットでは、タイの地方自治体職員に向けて、公共衛生および環境管理高等研修プログラムを実施しました。

1日目は、タイの地方自治体から54名の職員が京都大学へ来学し、当ユニットの安里和晃ユニット長による講義「Japanese Society, Long-term care and community welfare regime」を受講しました。この講義では、日本の社会構造や社会保険制度、地域福祉体制に焦点を当て、地域社会における高齢者ケアの重要性とその課題への取り組みが紹介されました。参加者たちは、タイの地方自治体において高齢者介護を担当している職員であり、日本の事例から新たな視点を得る貴重な機会となりました。

2日目には、京都市内の介護施設を訪問し、地域密着型の高齢者ケアの現場を視察しました。参加者たちは、施設スタッフからの説明を受けながら、日本における介護制度や現場での取り組みについて理解を深めました。施設利用者との交流を通じて、実際のケアの様子を学ぶ機会を得るとともに、タイにおける福祉体制への新しい視点を持ち帰ることが期待されます。

 

2024年11月07日

2025年2月~3月に実施する京都大学多文化共学短期[派遣]留学プログラムの参加者募集を開始します。たくさんのご応募お待ちしています!

各プログラムの詳細は、KULASIS通知から募集要項を確認ください。
こちら(https://www.kuasu.cpier.kyoto-u.ac.jp/program-enterprise/reports/)で過去の参加者の報告書も見ることができます。

〇浙江大学スプリングプログラム
【プログラム期間】 2025年2月23日(日)~3月9日(日)
【申込締切】 2024年12月4日(水)正午
KULASIS通知:https://www.k.kyoto-u.ac.jp/internal/information_detail?no=7350&category=0&keyword=

〇国立台湾大学スプリングプログラム
【プログラム期間】 2025年2月24日(月)~3月19日(水)
【申込締切】 2024年12月4日(水)正午
KULASIS通知:https://www.k.kyoto-u.ac.jp/internal/information_detail?no=7351&category=0&keyword=

〇韓国・延世大学校スプリングプログラム
【プログラム期間】 2025年3月4日(火)~3月22日(土)
【申込締切】 2024年12月4日(水)正午
KULASIS通知:https://www.k.kyoto-u.ac.jp/internal/information_detail?no=7381&category=0&keyword=

〇タイ・チュラーロンコーン大学スプリングプログラム
【プログラム期間】 2025年2月13日(木)~2月28日(金)
【申込締切】 2024年11月28日(木)正午
KULASIS通知:https://www.k.kyoto-u.ac.jp/internal/information_detail?no=7352&category=0&keyword=

〇インドネシア大学スプリングプログラム
【プログラム期間】 2025年2月16日(日)~3月2日(日)
【申込締切】 2024年11月28日(木)正午
KULASIS通知:https://www.k.kyoto-u.ac.jp/internal/information_detail?no=7353&category=0&keyword=

〇ウィーン大学スプリングプログラム
【プログラム期間】 2025年3月5日(水)~3月17日(月)
【申込締切】 2024年12月2日(月)正午
KULASIS通知:https://www.k.kyoto-u.ac.jp/internal/information_detail?no=7375&category=0&keyword=

2024年10月09日

京都大学多文化共学短期[派遣]留学プログラム
2024年度バルセロナ大学スプリングプログラムの参加者募集を開始します。

■バルセロナ大学スプリングプログラム

【概要】※詳細はKULASIS通知から募集要項を確認ください
スペインのバルセロナ大学経済学部において、スペイン語とカタルーニャ語の学習およびスペインとカタルーニャの文化についての講義、文化体験、スペイン語話者との交流と発表討論、実地研修等の機会を提供します。

※本プログラムは全学共通科目のキャリア形成科目群「多文化教養演習:見・聞・知@スペイン」として実施されます。

【プログラム期間】 2025年3月4日(火)~3月17日(月)
【募集人数】 最大15名
【参加費用】 約42万円程度
※本プログラム参加にあたっては京都大学からの参加費支援があります※
【申込締切】2024年11月1日(金) 正午
【申込方法】以下のKULASIS通知から募集要項をダウンロードしてご確認ください。
KULASIS:
https://www.k.kyoto-u.ac.jp/internal/information_detail?no=7294&category=0&keyword=

【説明会】 2024年10月11日(金) 12:10~12:50 (事前申込不要)
会場:本部構内 教育推進・学生支援部棟(旧石油化学教室本館)
1階 KUINEP講義室(構内マップ16番)
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r-y
希望者には後日録画を提供します。

<本プログラム問い合わせ先>
国際高等教育院 塚原 信行・河合 淳子・若松 文貴
国際教育交流課 海外留学掛
ryuga-east.asia@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(短期留学プログラム代表アドレス)

2024年10月04日

京都大学学術研究展開センター(KURA) と人と社会の未来研究院(IFOHS)が、フランス国立社会科学高等研究院(EHESS)、ハイデルベルク大学と共に主催する下記セミナーを開催します。

EHESSは文学研究科とコチュテルを締結しており、今回、当ユニットからは、安里和晃ユニット長が登壇します。

〇名称:EHESS × Heidelberg × Kyotoトライラテラルプロジェクトキックオフセミナー「『エイジング』の複数性をつなぐ」

〇日時:2024年10月12日(土)10:00~16:50

〇会場:京都大学楽友会館(京都市左京区吉田二本松町)

〇内容・詳細: 日本語ウェブサイト https://www.kura.kyoto-u.ac.jp/event/20241012/
English website https://www.kura.kyoto-u.ac.jp/en/event/20241012/

〇対象:京都大学所属の学生・教職員

〇参加費:無料(要事前申し込み、当日参加不可)

〇申し込み:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSchkL46tO7rJb13yG5wHlLyYF4VE66BdL1k8zNUKxqoNV4Mzw/viewform

〇お問合せ:trilateral.kyoto2024*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変更してください)

2024年10月02日

京都大学学生・院生の皆さん。

中国の大学生との多文化共修セミナーへのお誘いです。日中学生交流事業(走近日企・感受日本)を通じて中国の大学生が京都大学を訪問する11月28日(木)に、「特別講義&学生共同セミナー」イベントが開催されます。中国の学生と共に講義を受け、意見交換を行い、新しい友人を作りながら多様な視点を得る貴重な機会です。意欲あふれる本学学生の積極的な参加を期待します。
*主な使用言語は中国語(特別講義)英語・日本語(学生共同セミナー)になります。
*「特別講義」または「学生共同セミナー」のみの参加でも構いません。 *本セッションは、「京都サマープログラム2024(KSP2024)」の派生イベントとして企画されましたが、KSPへの参加経験にかかわらず、京都大学の学生であればどなたでも参加できます。

[タイムライン]
11月28日(木)
14:30-15:15 特別講義 (中国語)
15:30-17:00 学生共同セミナー(英語・日本語)
17:15-17:45 討論発表及び講評
18:00-19:30 懇親会(京大生参加費無料・極端に人数が多くなった場合は選抜)

[特別講義]
講師:京都大学国際高等教育院 韓 立友 准教授
演題:Education, scientific research and innovation at Japanese universities(日本の大学における教育、研究とイノベーション)
講演内容:2001年以降、自然科学分野における日本人ノーベル賞受賞者の数は19人を数え、英独仏などを上回る世界2位の実績を誇っている。本講義では、その背景にある日本の大学の教育、研究、イノベーションの特徴を探る。

[学生共同セミナー]
共通のトピックについて、中国大学生と京都大学学生間で共同セミナー(討論会)を行います。具体的なトピックは、参加者に後日お知らせします。

[場所]
特別講義・共同セミナー:ILAS棟 地下 多目的ルーム(MAP ⑩)
https://www.z.k.kyoto-u.ac.jp/facility-guide
懇親会:カフェレストラン「カンフォーラ」(MAP ②)
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r-y

[申し込み]
申し込みフォーム:https://forms.gle/ZSCaZ9fz858G6TEy8
申し込み締め切り:2024年11月14日(木)17時

ポスター

本件問い合わせ先:
溝口 有美
京都大学国際高等教育院
kyoto_summer@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp

2024年09月29日

京都大学アジア研究教育ユニットは、第17回次世代グローバルワークショップの一環として、想田和弘監督をお招きし、ドキュメンタリー映画『五香宮の猫』の上映会を開催しました。

上映に先立ち、京都大学大学院文学研究科長の出口康夫教授による挨拶が行われ、続いて文学研究科国際連携文化越境専攻長のワダ・マルシアーノ教授から想田監督の紹介がありました。

上映会には、学内の様々な学部・研究科から多くの方々が参加し、上映後のQ&Aセッションでは、想田監督と活発な議論が交わされました。

映画『五香宮の猫』

 

Q&Aセッションの様子

2024年09月09日

京都大学学生・院生の皆さん。

延世大学校(韓国)学生との多文化共修セミナーへのお誘いです。同校学生が京都大学を訪問する9月27日(金)に、「特別講義&学生共同セミナー」イベントが開催されます。韓国の学生と共に講義を受け、意見交換を行い、新しい友人を作りながら多様な視点を得る貴重な機会です。意欲あふれる本学学生の積極的な参加を期待します。

*主な使用言語は英語ですが、参加学生の英語力は問いません。
*「特別講義」または「学生共同セミナー」のみの参加でも構いません。 *本セッションは、「京都サマープログラム2024(KSP2024)」の派生イベントとして企画されましたが、KSPへの参加経験にかかわらず、京都大学の学生であればどなたでも参加できます。

[タイムライン]
9月27日(金)
09:00-09:25 オープニングセレモニー
09:30-11:00 特別講義
11:00-13:00 学生共同セミナー
13:00-15:00 自由交流時間

[特別講義]
講師:京都大学国際高等教育院 若松 文貴 特定准教授
演題:Whaling in Japan: Cultural Politics of Food and Conservation(日本の捕鯨:食と保全を巡る文化政治学)
講師紹介:文化人類学者として日本の捕鯨を取り上げ、野生動物の保護と食利用を巡る軋轢を研究。 人間が何を食べ、何を食べないかはどうして決まるのか、という本質的な問いを捕鯨の歴史や食生活の変化から探る。

[学生共同セミナー]
共通のトピックについて、延世大学校生と京都大学学生間で共同セミナー(討論会)を行います。具体的なトピックは、参加者に後日お知らせします。

[場所]
ILAS棟 地下 多目的ルーム(MAP ⑩)
https://www.z.k.kyoto-u.ac.jp/facility-guide

[申し込み]
申し込みフォーム:https://forms.gle/cKdkDAftH5aHqUpT8
申し込み締め切り:2024年9月25日(水)17時

ポスター

本件問い合わせ先:
溝口 有美
京都大学国際高等教育院
kyoto_summer@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp

2024年07月19日

このたびは、京都大学アジア研究教育ユニット(KUASU)、アジア親密圏/公共圏教育センター(ARCIP)、社会学研究室の共同開催特別講演について連絡いたします。

ソウル国立大学の CHANG Kyung-Sup教授(ソウル国立大学、ディスティングイッシュト・プロフェッサー)は “The Logic and Risk of Compressed Modernity: East Asia and Beyond”について報告いたします。詳細を記載したチラシを添付しておりますのでご参照ください。

■ 講演のテーマ:
In many East Asian societies, modernization and development have taken place in an extremely compressed fashion, achieving West-comparable aspects and levels of modernity in several decades, not over centuries. Such achievement of East Asian societies in quick and extensive modernization and rapid economic growth, however, have also harbored unexpected risks and costs that tend to threaten their stable further development. The very mechanisms and strategies that have made their explosive modernization and development possible often keep producing existentially hazardous consequences in virtually all areas
of public and private life and serious obstacles to sustained advances in the future. However, such risks and contradictions in turn have served as crucial impetus for structural reforms and adaptations, opening the possibility for the kind of radical change that Ulrich Beck described as ‘the metamorphosis of the world.’ Focusing on East Asian experiences and beyond, the speaker will present an analytical account of the contexts, conditions, structures, and consequences of compressed modernity. In particular, the lecture will introduce various key substances of the recent two books, The Logic of Compressed Modernity (Polity, 2022) and The Risk of Compressed Modernity (Polity, forthcoming in 2024).

■ 講演者の紹介:
チャン先生は、1990年代から韓国等における圧縮された近代化に関連した、たくさんの貴重な研究、学術論文と本を出しています。3年程前から圧縮された近代化の性質に目を向けて、2022年にThe Logic of Compressed Modernity (Polity, 2022) 、2024年に The Risk of Compressed Modernity (Polity, forthcoming in 2024)の本も出版しました。圧縮された近代化の研究について、一流の社会学者です。

■ 講演の案内:
講演者: CHANG Kyung-Sup (ソウル国立大学、ディスティングイッシュト・プロフェッサー)
テーマ:The Logic and Risk of Compressed Modernity: East Asia and Beyond
日時:8月21日(水)、10:00〜11:30
場所:京都大学吉田キャンパス電気総合館大講義室(マップの67番建物の1階:
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r-y
言語:英語

■ 事前登録:
講演に参加希望の方は、8月19日(月)までに以下のグーグルフォームで事前登録をお願いいたします。
https://forms.gle/gUD3VfHndH75oobw7

■ 問合せ先:
ハイム・ステファン(社会学専修)
heim.stephane.6s@kyoto-u.ac.jp

 

2024年07月17日

7月10日、中国社会科学院社会発展戦略研究院の房連泉氏ら5人の研究者がアジア研究教育ユニットと文学研究科長を表敬訪問されました。現在、中国では介護保険制度や年金制度の拡充などの社会保障政策の充実化を図っており、日本の状況について視察のために京都大学に立ち寄り意見交換をしました。なお、メンバーの一人、研究員の郭雲蔚さんは文学研究科社会学専修の修了生です。一行は12日まで滞在され病院や研究機関を訪問しました。

記念写真

 

房連泉氏と文学研究科長の出口康夫教授