2024年03月20日

No.71

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京都大学アジア研究教育ユニット(KUASU)
メールマガジン No.71
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【コリアン・マイノリティ研究会第225回月例研究会】

「在日朝鮮人と朝鮮語ー済州島方言使用の100年史」
宋実成(ソンシルソン)さん(「題名のない講演会」弁士・在野研究者)

2023年は、関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年であり、報告者の父方の祖父が済州島/チェヂュドから日本にやって来て100年目、母方の祖父が来て95年目の年でもある。
報告者は近年、朝鮮語を糸口に在日朝鮮人の100年史を振り返る必要性を感じてきた。その第一弾として、報告者のルーツの言語である済州島方言が在日朝鮮人社会で1世紀にわたって使用されてきた諸様相について報告する。
朝鮮語諸方言の概観、1世による済州島方言の維持、2世による継承、2世以降の世代による「部分的話者性」と単語レベルでの使用など、世代と言語の関係性を考察する。そして、在日の済州島方言と現在の済州島の済州島方言の違い、家族・兄弟・親族間での方言使用能力の有無・人名の方言音での発音にも触れる。
家庭・教育・儀礼・商売での方言の使用と影響、読み書き・出版物における方言の影響など、言語使用の場面についても述べる。済州島方言と朝鮮半島諸方言間の「不通性」、済州島方言話者の朝鮮標準語習得と使用、朝鮮への帰国者による済州島方言使用、済州島ルーツの在日芸能人と済州島方言・近現代朝鮮語諸方言の系統についても考察を試る予定である。

【参考文献】
宋実成(2010)「在日朝鮮人による朝鮮語方言の継承・使用について―幼少期に渡日した1世と日本で生まれ育った2世の事例」『ことばと社会』12号、三元社
宋実成(2013)「コリアンコミュニティ」『多言語社会日本』三元社
宋実成(2013)「キーワードでつづる在日朝鮮人と朝鮮語」『民博通信』142

日 時:2023年8月19日(土)17:00~19:00 終了後、懇親会(実費)
場 所:NPO法人 猪飼野セッパラム文庫(大阪市生野区新今里2-9-16 もと辻本写真館1階)近鉄奈良線「今里駅」から5分・地下鉄「今里駅」から10分、新今里公園北側
参加費:1000円・会員800円・学生・院生・U25無料
【要予約】090-9882-1663 masipon@nifty.com
当日会員登録可能(正会員6000円・賛助会員3000円)
主 催:コリアン・マイノリティ研究会
NPO法人猪飼野セッパラム文庫内

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