2024年02月21日

No.42

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京都大学アジア研究教育ユニット(KUASU)
メールマガジン No.42
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■研究会・セミナー等のお知らせ

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研究会・セミナー等のお知らせ
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【【日文研】第71回日文研学術講演会のご案内】
下記のとおり第71回日文研学術講演会を開催いたします。

開催日時: 2023年2月10日(金)14:00~16:15(開場13:30)
開催場所: 国際日本文化研究センター 講堂
講演内容:
≪挨 拶≫井上 章一(国際日本文化研究センター所長)
≪司 会≫フレデリック・クレインス(国際日本文化研究センター副所長)
≪講演①≫ 関野 樹(国際日本文化研究センター教授)
『和暦をコンピュータで扱う』
歴史をはじめとする日本研究で扱われる日付などの時間は、月の満ち欠けに基づく暦に則った和暦が用いられてきた。一方で、コンピュータでは西暦に則って時間が処理されているため、和暦に則った時間は、そのままでは検索や並べ替えなどの処理ができない。データベースや解析用アプリなどのさまざまなソフトウェアが年号や干支、漢数字などを使って表現された和暦を扱うためのインフラ整備にまつわる研究や技術開発を紹介する。
≪講演②≫ タイモン・スクリーチ(国際日本文化研究センター教授)
『国際聖地としての日光東照宮』
徳川家康は没後まず「大明神」として静岡の久能山に葬られた。翌年、遺体は日光に運ばれ、「権現」として再び埋葬された。権現とは本地仏がある神を意味する。家康の神名は東照、本地は薬師如来と決められた。久能山の明神社が権現社に改名される一方で、日光では新たな東照社が創建され、大昔からあった日光の万願寺が別当となった。二十年後、日光の社が再建された。後に万願寺は勅令で輪王寺となった。輪王寺が宮門跡寺にもなり、東照社は東照宮と改名された。以上は既によく知られている事実である。 本講演ではその背景に何があったのかを検討する。「東照」とはどういう意味を持つのか。そしてなぜ本地仏として薬師如来が選ばれたのか。 これらの問いに答えるために一つの具体的な事例を取り上げたい。陽明門の前に三つのオランダ製の灯籠が置かれている。これらは17世紀後半オランダ東インド会社が将軍に献上した物である。日本側とヨーロッパ側の記録から、この灯籠が東照大権現(旧家康)信仰の裏の意味を解き明かす鍵になると推測される。

★発表は日本語のみ
★本講演につきましては、当日のオンライン配信はいたしませんが、後日のインターネット上での公開を予定しております。

■受講料: 無料
■定員: 250名 ※お申込みが定員を超えた場合は抽選となります。

■お申込み方法:聴講をご希望の場合は、別途お申込みが必要です。ウェブフォーム/ハガキのいずれかにて、下記のとおりお申込みください。
【ウェブの場合】以下のウェブフォームからお申込みください。
https://forms.office.com/r/c2tTrp2vxK

【ハガキの場合】
(1)催し物名
(2)代表者氏名(フリガナ)
(3)郵便番号・住所
(4)電話番号(日中連絡が可能なもの)
以上を明記のうえ、下記までお申込みください。
〒610-1192 京都市西京区御陵大枝山町3-2
国際日本文化研究センター 研究協力課事業係

■お申込み期日:2023年1月13日(金)正午必着
■抽選結果:当落を問わず2023年1月末頃に、ハガキにてお知らせいたします。

■問合せ先:
〒610-1192 京都市西京区御陵大枝山町3-2
国際日本文化研究センター 研究協力課事業係
(TEL) 075-335-2046

▶詳細は以下をご覧ください。
▶ ポスター
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【コリアン・マイノリティ研究会第218回月例研究会】
「境界」の朝鮮通信使―戦後日本と在日朝鮮人歴史家・辛基秀(シンギス)の歴史実践
山口祐香(日本学術振興会特別研究員PD/神戸大学)

【キーワード】「境界」・朝鮮通信使・在日朝鮮人歴史家・歴史実践・ネットワーク・同時代史

2017年ユネスコ「世界の記憶」に日韓の朝鮮通信使の歴史関係史料が登録され、本年で5周年を迎えた。近世の日本と朝鮮半島を往来した外交施設団である朝鮮通信使は、現在日韓友好の象徴的な歴史として多くの人々に知られている。また、対馬や下関、釜山などの各地で、通信使の歴史を顕彰する活動や、行列の再現などが活発に行われている。
発表者はこれまで、こうした朝鮮通信使の顕彰活動を手がかりに、戦後日本の市民による越境的な歴史実践を意義づける研究を行ってきた。なかでも、在日朝鮮人映像作家であり、日韓有数の朝鮮通信使研究家でもあった辛基秀(1931-2002)の個人史を主軸に、彼が携わった朝鮮通信使の映画製作や祭りなどの多彩な実践を取り上げ、様々なマイノリティと連帯する市民運動が隆盛した1970年代以降の日本において、民族差別の克服と「日韓友好」の象徴として朝鮮通信使が「発見」されていく過程を明らかにしてきた。
加えて、辛基秀らに共鳴した関西や九州在住の日本人市民らの実践とネットワークを通じ、戦後日韓関係の激動の中で、歴史顕彰を通じ、国境や民族、中央と地方、マジョリティとマイノリティといった様々な「境界」を超える連帯を試みた人々の同時代史として見直すことが出来ることが分かってきた。本報告では、以上の研究成果の紹介と共に、国家や運動体の枠を超え、普通の人々の多様な営みから照射する「生きられた」東アジア戦後史の視点を提示してみたい。

日 時:2022年11月26日(土)18:00~20:00
場 所:ZOOM開催のみ 以下のアドレスよりお入りください。
https://us06web.zoom.us/j/83723688566?pwd=UWlrVVBpeSswWTIvOXlTT3BuK2RUUT09
参加無料 レジュメ資料送付のご予約は masipon@nifty.com
主 催:コリアン・マイノリティ研究会(NPO法人猪飼野セッパラム文庫内)
猪飼野セッパラム文庫 大阪市天王寺区細工谷2-14-8 090-9882-1663 https://sepparam-bunko.jimdo.com
開館:毎週土曜日14:00~18:00

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