2024年02月07日

No.30

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京都大学アジア研究教育ユニット(KUASU)
メールマガジン No.30
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■研究会・セミナー等のお知らせ
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研究会・セミナー等のお知らせ
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【 コリアン・マイノリティ研究会第215回月例研究会】

民衆を(が)描く―1980年代韓国の民衆美術運動における版画運動

稲葉真以さん(大韓民国・光云(クァンウン)大学校副教授)

韓国の民衆美術運動は、1980年5月に起こった光州/クァンヂュ民衆抗争をきっかけに高まった民主化運動と共に、1990年代半ばまで約15年以上にわたって繰り広げられた美術運動です。
民衆美術家たちは民主化を訴えるために、絵画や彫刻などの既存ジャンルだけでなく、版画運動やコルゲクリム(巨大な掛絵)に代表される「現場美術」と呼ばれる新たなジャンルを開拓し、また印刷メディアを利用した「出版美術」や写真、漫画などを積極的に取り込み、美術と政治をつなぐ新たな地平を開発していきました。
中でも版画運動は、それまでの民衆と乖離した権威的な美術のあり方を覆す画期的な試みで、たいへん興味深い展開を見せました。1980年代、多くの民衆美術家が版画を制作しましたが、簡便な道具によって誰でも制作できる版画はさらなる創作のすそ野を広げていきました。
特に民衆美術家の洪成潭/ホンソンダムを中心とした「光州自由美術人協議会」が開いた「市民美術学校」は、市民たちが自らの問題意識を版画によって表現する場を作りだしました。「市民美術学校」の試みは全国へと広がり、大学生や労働者たちの版画サークルが生れていきました。版画運動の試みは美術の受容者であった民衆が創作の主体へとなる道を開拓したのです。
また光州では、独裁政権によって隠蔽された光州民衆抗争の真実を、版画を通じて人々に知らしめることに寄与し、大量に摺られた版画は人々の手から手へと伝達され、集団的記憶が共有されていきました。今回の発表では、1980年代に展開した民衆版画運動についてお話します。
※はじめに「映像で見る朝鮮/韓国/在日」第68回上映会(資料映像)として、『이상호 작가의 삶과 그림에 대하여/李相浩/イサンホの生と絵について|이상호 작가 초대전/李相浩招待展』(制作:民族問題研究所,18分28秒,朝鮮語[字幕付き])を上映します。

▶  詳細は以下をご覧ください。
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【 【日文研】第345回日文研フォーラムのご案内】
国際日本文化研究センター(日文研)に滞在中の外国人研究者による日本研究の成果をご紹介し、交流の一助となることを主な目的とする催しです。1987年の設立以来、京都市中心部の会場で継続的に開催しています。

■日時:2022年10月11日(火) 18:30~20:30(開場18:10)
■発表者:発表者:平野 克弥(カリフォルニア大学ロサンジェルス校(アメリカ) 准教授/国際日本文化研究センター 外国人研究員)
■コメンテーター:磯前 順一(国際日本文化研究センター 教授)
■司会:安井 眞奈美(国際日本文化研究センター 教授)

■タイトル:アメリカから福島原発事故を考える
■要旨:福島の原発事故から11年が経ちました。原発事故はこれまで福島や日本の問題として論じられることがほとんどでしたが、原発エネルギー政策はアメリカによる原子爆弾の開発まで遡ります。原爆と原発はどのような繋がりを持っているのでしょうか。そして、原発政策はどのような人的コストを産みだしてきたのでしょうか。アメリカでの経験からこれらの問題を考えます。

■会場:ハートピア京都 3階大会議室
京都市中京区竹屋町通烏丸東入る清水町375

▶ 参加方法:要申込・入場無料
【申込み方法】
①催し物名、②氏名(フリガナ)、③郵便番号・住所、④電話番号(日中ご連絡がとれるもの)を明記のうえ、メールまたはハガキにてお申込ください。申込者多数の場合は、抽選を行います。複数名で参加希望の場合は、全員の必要事項(上記①~④)が必要です。

▶ 【申込期日】
9月20日(火)正午必着
結果は当落にかかわらず 9月30日頃 ハガキにてお知らせいたします。

【宛先】
≪メールの場合≫
forum*nichibun.ac.jp(*を@に置き換えてください)

≪ハガキの場合≫
〒610-1192 京都市西京区御陵大枝山町3-2
国際日本文化研究センター研究協力課「日文研フォーラム」担当宛

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【 第272回 日文研木曜セミナー】
国際日本文化研究センター(日文研)では、研究者の交流を目的として、担当者が最新の学術的なテーマを話題として発表する会を「木曜セミナー」として開催しています。
第272回木曜セミナーのテーマは「国際化(脱日本化?)する日本政治史研究」です。

発表者: 奈良岡 聰智
京都大学公共政策大学院 教授

塩出 浩之
京都大学大学院文学研究科 教授

瀧井 一博
国際日本文化研究センター 教授

司 会: 西田 彰一
国際日本文化研究センター プロジェクト研究員

参加対象者: 研究者の方(学生を含む)

日時:2022年9月22日(木)
開始時間: 16:30
終了時間: 18:00
場 所: Zoomによるオンライン開催
言 語: 日本語

▶  参加方法:申込み要
オンラインで参加される場合、メールにて①氏名、②役職・所属先、
③件名に「日文研木曜セミナーオンライン参加申込み」を明記し、
9月15日(木)までに下記メールアドレスまでご連絡願います。
折り返し、開催前日までにZoomミーティング入室用のURLをお知らせいたします。

※セミナー開催日当日のお申込みは対応いたしかねますので、必ず上記期日までにお申込みください。

※本セミナーは新型コロナウイルス感染症に関する今後の状況により、変更となる可能性がございます。
あらかじめご了承願います。最新の開催に関する情報は日文研WEBサイトでご確認ください。
https://www.nichibun.ac.jp/ja/research/mokusemi/2022/09/22/

※過去の日文研木曜セミナーの開催の様子はこちら
https://www.nichibun.ac.jp/ja/topics/news/2021/03/05/s001/
https://www.nichibun.ac.jp/ja/topics/news/2020/11/16/s003/

お問合せ:大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国際日本文化研究センター
研究協力課 事業係
〒610-1192 京都市西京区御陵大枝山町3-2
TEL:075-335-2046   Email: kenkyo@nichibun.ac.jp

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