2024年01月29日

No.23

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京都大学アジア研究教育ユニット(KUASU)
メールマガジン No.23
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★日本を含むアジア研究に関する情報を毎月第1木曜日と第3木曜日にお届けします★

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■研究会・セミナー等のお知らせ
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研究会・セミナー等のお知らせ
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【「都市の世界史」第2回オンライン講演会(5月24日(火)・19:30-21:00)のご案内】

「都市とは何か」を検討するにあたり、さまざまな地域や時代の歴史をご専門とされる先生方をお招きして、オンラインによる連続講演会「都市の世界史」を開催しております。
第2回は下記の要領で行います。

日時:2022年5月24日(火)19:30~21:00
講師:森本 公誠先生(東大寺)
テーマ:「アラブの軍事都市(ミスル)」

【講師紹介】
2004年~2007年 東大寺第218世別当・華厳宗管長。文学博士(京都大学)。著書に『初期イスラム時代エジプト税制史の研究』 (岩波書店、日経・経済図書文化賞)、『世界に開け華厳の花』(春秋社、圓山記念文化賞)、『聖武天皇 責めはわれ一人にあり』(講談社)、『イブン・ハルドゥーン』(講談社)、『東大寺のなりたち』(岩波書店)、『東大寺奴婢集団のサバイバル~慈悲につつまれて~』(阿吽社)など多数ある。訳書に、イブン=ハルドゥーン『歴史序説』(岩波書店)、タヌーヒー『イスラム帝国夜話』 (岩波書店、日本翻訳文化賞)がある。
*今回は、イスラーム教を受け入れたアラブが大征服に向かい、ササン朝やビザンツの軍隊を撃破したあと、各地に前進基地となる都市を建設、アラブ遊牧民の組織化・軍事化・都市化を促した過程をお話しいただきます。

本連続講演会は、新学術領域研究「都市文明の本質:古代西アジアにおける都市の発生と変容の学際研究」計画研究「中世から近代の西アジア・イスラーム都市の構造に関する歴史学的研究」(代表:守川知子)にて行ってきた「西アジア都市研究」を発展させたものです。
ご講演は45~50分、質疑応答は40~45分と、ディスカッションを重視した時間配分となっております。
奮ってご参加くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

【これまでの講演会】
第1回・4月22日(金) 深見奈緒子先生(日本学術振興会カイロ研究連絡センター)
「都市の歴史:生態圏と形態・人口」
【今後の予定】
第3回・6月21日(火) 菅谷成子先生(愛媛大学)
第4回・7月 森安孝夫先生(大阪大学)
第5回・9月 稲葉穣先生(京都大学)

*Googleフォームでの申し込みとなります。前日の5月23日17時までに、上記のURLからお申込みください。
*お申し込みいただいた方へ、 前日の夕方に、当日のURL(Zoom)をお送りいたします。

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【東京大学グローバル中国研究拠点2022年度第2回セミナー(5/21)】

【日時】5月21日(土)14:00-16:00(日本時間)
【報告者】董 国強(中国復旦大学歴史学科教授)
【題目】「如何在中国研究“中国当代史”」
【使用言語】中国語
【形式】オンライン(zoomミーティング)

【報告要旨】
中国にとって「当代史研究」とは何か、それがどのように展開されてきたか。中国における「当代史研究」の発足、変容及び新たな学術成果を内なる視点から紹介する。とりわけ、スタンフォード大学Andrew G. Walder先生との共著A Decade of Upheaval: The Cultural Revolution in Rural China(Princeton University Press, 2021)を中心に、学際的アプローチによる文革史研究の新知見を提示する。

【報告者略歴】
1985年南京大学歴史学科卒業、歴史学博士。南京大学歴史学科教授、スタンフォード大学上級研究員、韓国高麗大学校訪問教授、香港中文大学訪問教授、オーストリアウィーン大学訪問教授を経て、現在は復旦大学歴史学科教授。専攻は中国現代史、社会史、公衆衛生史。主な著書に『近代中国知識分子及其政治思潮研究』(美国渓流出版社、2009)、『文革――南京大学14人の証言』(築地書館、2009)などがある。最新作として、スタンフォード大学Andrew G. Walder先生との共著A Decade of Upheaval: The Cultural Revolution in Rural China(Princeton University Press, 2021)がある。

▶  申込方法:下記のZoom URLにて事前登録
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/meeting/register/tZ0tdeyspj8pEtV-Hhd6Kbf6JuHqZdir48tM

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【コリアン・マイノリティ研究会第212回月例研究会】
「幻の教科書「朝鮮読本」とわたしー『日本統治時代・朝鮮の「国語」教科書が教えてくれること』を出版して」
北川知子(大阪教育大学非常勤講師)
http://www.fukyo.co.jp/book/b604768.html
風響社×日本植民地教育史研究会との共同企画として、2019年から《植民地教育史ブックレット》を刊行しています。コロナ禍の影響で、2年間空白が空いてしまいましたが、22年春に2期分5冊を刊行し、シリーズ累計8冊になりました。そのうち、私の書いた1冊『日本統治時代・朝鮮の「国語」教科書が教えてくれること』について、ここで報告します。
植民地支配下の朝鮮で「日本語使用が強制された」ことは知られていますが、使用を強制するためには、朝鮮の人びとが日本語を知っていて使えなければなりません。そこで当然、学校等の場で日本語指導が行われたのですが、どんな教材でどのように教えられたのかという点についてはまだまだ知られていません。当時の教材や授業研究の記録などは残っていますが、そういった資料をもとに実態を解明しようという研究者も多くはないのが現状です。それは朝鮮だけでなく、台湾や、日本語(国語)教育が展開された占領地(南洋群島・東南アジア地域や「満洲」にも同様のことがいえます。《植民地教育史ブックレット》シリーズ刊行の企画は、その現状を鑑みて、10代・20代の若者に興味を持ってもらいたい、学ぶ人のすそ野を広げたいという願いから始まりました。
本報告のタイトルにある「幻の教科書」は出版社が帯に記したものです。紛れもなく実在したものが、多くの日本人にとって「幻」のまま済まされてきた、歴史への無関心を象徴するメタファーです。幻に終わらせず、その実態に触れるきっかけになってほしいと願っています。
5月28日(土)17:30~19:30
猪飼野セッパラム文庫(大阪市天王寺区細工谷2-14-8)
800円・会員600円・学生以下無料+本代800円(お持ちでない方)どなたでも大歓迎!【要予約】masipon@nifty.com
主 催:コリアン・マイノリティ研究会(NPO法人猪飼野セッパラム文庫内)https://white.ap.teacup.com/korminor/
▶  参加方法
以下のメールアドレス宛に予約メールをご送信ください。
▶  詳細は以下をご覧ください。
▶  ポスター
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【【日文研】第344回日文研フォーラムのご案内】

国際日本文化研究センター(日文研)に滞在中の外国人研究者による日本研究の成果をご紹介し、交流の一助となることを主な目的とする催しです。1987年の設立以来、京都市中心部の会場で継続的に開催しています。

■日時:2022年7月19日(火) 18:30~20:30(開場18:10)
■発表者:呂 順長(浙江工商大学(中国) 教授/国際日本文化研究センター 外国人研究員)
■コメンテーター:榎本 渉(国際日本文化研究センター 准教授)
■司会:劉 建輝(国際日本文化研究センター 教授)

■タイトル:漢学者山本梅崖と中国人の知的交流
■要旨:近代日中間の知的交流については、中国人日本留学生、中国人日本視察旅行者、両国の外交使節、日本人教習(お雇い日本人)、日本書の翻訳など、さまざまなテーマで多くの研究が行われていますが、本発表は一例として大阪の漢学者山本梅崖と中国人の知的交流について紹介してみたいと思います。特に山本梅崖が自ら開いた漢学塾へどのように中国人留学生を受け入れていたか、また日本に亡命した維新変法派の人物梁啓超と康有為らとどのような交流をしていたかを中心にご紹介します。

■会場:ハートピア京都 3階大会議室

    京都市中京区竹屋町通烏丸東入る清水町375
▶  参加方法:要申込・入場無料
【申込み方法】
①催し物名、②氏名(ふりがな)、③郵便番号・住所、④電話番号(日中ご連絡がとれるもの)を明記のうえ、メールまたはハガキにてお申込ください。申込者多数の場合は、抽選を行います。メール1 通またはハガキ1 枚につき1 名のみ応募できます。複数名でのお申込は無効です。

【申込期日】
6月30日(木)正午必着
結果は当落にかかわらず 7月9日頃 ハガキにてお知らせいたします。

【宛先】
≪メールの場合≫
forum*nichibun.ac.jp(*を@に置き換えてください)

≪ハガキの場合≫
〒610-1192 京都市西京区御陵大枝山町3-2
国際日本文化研究センター研究協力課「日文研フォーラム」担当宛

▶  詳細は以下をご覧ください。
▶  ポスター
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