2024年01月27日

No.20

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京都大学アジア研究教育ユニット(KUASU)
メールマガジン No.20
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■研究会・セミナー等のお知らせ
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研究会・セミナー等のお知らせ
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【コリアン・マイノリティ研究会第210回月例研究会】

「韓国語教育における「言語・国・民族・文化」を問い直す試み―初級韓国語学習者は「多様な目標言語話者」との対話から何を学んだのか-」

李鉉淑(イヒョンスク/コリア国際学園)
 近年、言語教育においても「多様性」に関する議論が活発に行われるようになった。本発表は、「学習者の多様性」及び「目標言語話者の多様性」についての意識化を目的とし、2021 年度後期に A 大学の初級韓国語で実施したビジターセッション活動を紹介する。
 実施方法については、ZOOM を用いたオンラインと対面のハイブリッド型で行われ、そこで複言語・複文化環境で育った「多様な目標言語話者」3人(在日コリアン、朝鮮族、高麗人)との対話を試みた。対話は、言語使用や国籍、家庭の文化、アイデンティティなどの内容で行われた。
 活動後の振り返りから、学生たちは、3 人との対話を通して「在日コリアンが身近にかなりいることを知った」や「国など関係なく一人の友達として出会えてよかった」「韓国人だからみんな韓国語をしゃべれるわけではないことに気づいた」「韓国以外の地域でも韓国の文化が継承されていることを知った」などの意見が得られ、「韓国語=韓国人=韓国=韓国文化」といった視点に変化が見られた。
 また、韓国にルーツのある学習者による自己開示や「朝鮮人という理由でクラスの友達を差別した過去の経験」について内省する学生の姿もみられた。それに加え、目標言語話者として参加した学習者の一人は、「これから受け身ではなく、自分たちの存在をより多くの人に発信していきたい」と述べ、エンパワーメントの可能性も示唆された。
 今後韓国語教育における「多様性」を意識した深い学びにつながると期待できるのではないだろうか。
日時:3月19日(土)17:30~19:30
会場:猪飼野セッパラム文庫(天王寺区細工谷2-14-8)090-9882-1663
参加費:800円・会員600円・学生以下無料 どなたでも大歓迎!【要予約】masipon@nifty.com
主催:コリアン・マイノリティ研究会

▶  参加方法

以下のメールアドレス宛に予約メールをご送信ください。
masipon@nifty.com

▶ 詳細は以下をご覧ください。
https://white.ap.teacup.com/korminor/

▶ポスター
http://www.kuasu.cpier.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2022/03/50dac52a6704114cb04b74e9676aee6e.pdf

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【河合塾「日韓文化交流研究会」・NPO法人猪飼野セッパラム文庫「映像で見る朝鮮/韓国/在日」第67回上映会】

「映像作家イギル・ボラがまなざす〈現実(リアル)〉―生の輝きを見つめ、戦争の暴力を問う―」

第1部(13:30~)
①『きらめく拍手の音』(2014年/80分)上映 http://www.kirameku-hakusyu.com/
 聴こえる「わたし」が見つめる、聴こえない両親の世界。表情ゆたかな手話が交差する、静かだけれどにぎやかな家族のものがたり
②イギル・ボラ監督からのビデオメッセージ
第2部(15:40~)
①『記憶の戦争』(2018年/79分)上映 https://www.sumomo-inc.com/kiokunosensou
 イギル・ボラ監督が、全員女性の制作陣とともに、韓国軍による「ベトナム民間人虐殺」の記憶について、当事者たちの生々しい証言の数々を記録したドキュメンタリー
②「ベトナム戦争と韓国」『藤井たけしの韓国現代史講座〈番外編〉』藤井たけし(東京外国語大学教員)
日時:3月20日(日)13:30~17:30 ※コロナ対策をしっかりします。
場所:元・辻本写真館(大阪市生野区新今里2-9-16) 目印は「新今里公園」東北角https://www.ekiten.jp/shop_5729436/map/
近鉄今里駅徒歩5分・地下鉄今里駅徒歩10分
参加費:1500円(経済的にきびしい方はご相談ください)・学生1000円【要予約】先着25名様 masipon@nifty.com
共催:河合塾「日韓文化交流研究会」・NPO法人猪飼野セッパラム文庫
▶  参加方法
以下のメールアドレス宛に予約メールをご送信ください。
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【シンポジウム「大正二年度朝鮮古蹟調査を探る」のご案内】

京都大学大学院文学研究科附属文化遺産学・人文知連携センター比較文化遺産額創成部門シンポジウム「大正二年度朝鮮古蹟調査を探る」のご案内

大正二(1913)年9月から12月にかけておこなわれた朝鮮古蹟調査の成果は、その後の楽浪郡や高句麗研究に大きな影響をあたえました。しかし、その正式報告書は刊行されず、関連資料は日本と大韓民国の複数の機関に分かれて所蔵されています。本シンポジウムでは、東京大学と京都大学での所蔵資料の調査成果を報告し、今後、どのようにして資料を整理・公開していくべきかについて議論します。

日時:2022年3月25日(金)13時30分~16時30分
会場:オンライン開催(zoomを使用)

プログラム
趣旨説明 吉井 秀夫(文学研究科附属文化遺産学・人文知連携センター長)
報告
「関野コレクションからみた大正二年度朝鮮古蹟調査」早乙女 雅博(東京大学名誉教授)
「写真からみた大正二年度朝鮮古蹟調査」吉井 秀夫
討論
早乙女 雅博・吉井 秀夫

連絡先:
吉井秀夫 kiljong@mb3.seikyou.ne.jp

▶  参加方法
Googleフォームにお名前とメールアドレスを記入してご送信ください。
参加申込締切 2022年3月22日(火)(https://forms.gle/Gy1vSABA8wyxh69y9

▶ 詳細は以下をご覧ください。
https://www.bun.kyoto-u.ac.jp/ceschi/20220325sympo/

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